[東京 8日 ロイター] - 加藤勝信官房長官は8日午後の会見で、延期されていた立皇嗣の礼を11月8日に実施することが決まったと述べた。9日の閣議で正式決定する。
立皇嗣の礼は、秋篠宮さまが皇位継承順位1位の皇嗣になられたことを国内外に示す儀式。当初、今年4月19日の開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期となっていた。
中心的なセレモニーとなる「立皇嗣宣明の儀」は、招待者数を約350人から三権の長など約50人に削減。祝宴の「宮中饗宴の儀」は中止となった。
一方、高レベル放射性廃棄物(核のごみ)最終処分場の建設立地を巡り、北海道神恵内(かもえない)村が8日、最初の手続きに当たる文献調査に応募することを決めたことに対し、加藤官房長官は「ありがたい」と述べ、謝意を示した。
北海道では寿都(すっつ)町も文献調査への応募の意思を示している。
他方、北海道の鈴木直道知事が道内への核のゴミ持ち込みに難色を示していることについて、加藤官房長官は次の手続き上のステップである概要調査では、都道府県知事の意見を聞くことになっており、「処分場の選定は、地域の理解なしにはできない」と指摘。「丁寧な議論がなされることになる」とし、引き続き鈴木知事の理解を得ていく努力を重ねていく方針を示した。
(田巻一彦)