[モスクワ 8日 ロイター] - ロシア外務省報道官は8日、同国国営天然ガス独占企業ガスプロム (MM:GAZP)のガス・パイプライン事業「ノルドストリーム2」の建設をめぐり、ポーランド当局が同社に巨額の罰金を科したのは、米政府を喜ばせるのが狙いだと指摘した。インタファクスが報じた。
ポーランド独占禁止当局は7日、ガスプロムが同国政府の許可なくパイプライン建設に着手したとして、罰金290億ズロチ(約76億ドル)超の支払いを命じた。
報道官は、ポーランドの罰金は「米政府を喜ばせる」ために、「東欧諸国へ米国産ガスを再販売するための拠点を設けるという考えを実行する」意思が動機となっていると述べた。
米国は近年、欧州向け液化天然ガス(LNG)輸出を拡大している。
ノルドストリーム2はバルト海を経由する全長1230キロメートルのガス送管。デンマーク領の約120キロを残し、完成している。