[ストックホルム 10日 ロイター] - スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥンベリさんは10日、来月3日の米大統領選挙で民主党候補のバイデン前副大統領支持を表明した。環境問題に関心を寄せる米国の有権者に、投票を通じて声を上げるよう呼びかけた。
17歳のトゥンベリさんは、政党政治には関わらないとツイッターに投稿。しかし、「今回の米大統領選はそうしたものすべてを超越する」と書き込んだ。
その上で、トゥンベリさんは「気候問題の観点から見るとまったく十分ではないし、多くの人は他の候補を支持しているでしょう。でも、つまり、分かるでしょう、みんな結束してバイデン候補に投票を」とツイートした。
トゥンベリさんは2018年、世界の気候変動対策に抗議し、スウェーデン議会前でストを始めた。その運動は各国に広がった。トゥンベリさんがバイデン氏支持を呼びかけたことで、上の世代に比べて投票率が低い米国の若者を選挙に向かわせる可能性がある。
2019年にトゥンベリさんが米タイム誌の「今年の人」に選ばれると、トランプ米大統領は「自分が抱えている怒りの制御問題に取り組んで、友人と一緒に古きよき映画を見に行くべきだ」とツイートした。
トランプ大統領は同じ年の9月、トゥンベリさんが国連で演説したときも皮肉った。トゥンベリさんは演説で、環境問題に取り組んでこなったと各国首脳を批判。「よくもそんなことを」と語っていた。