[13日 ロイター] - 米ミシガン州のウィットマー知事(民主党)の拉致を企てた疑いで13人が逮捕された事件を巡り、米連邦捜査局(FBI)の捜査官は13日、一部の容疑者がウィットマー知事の頭部銃撃やバージニア州知事の拉致についても謀議していたと証言した。
米検察当局は先週、ウィットマー知事の拉致などを企てた容疑で、少なくとも7人の武装集団のメンバーを含む13人を逮捕した。ウィットマー知事は、新型コロナウイルスへの対応を巡りトランプ大統領や極右の過激派から激しく非難されていた。
このうち5人の容疑者について、ミシガン州の連邦地裁で13日に審理が開かれ、FBI捜査官は、一部の容疑者がバージニア州のノーサム知事(民主党)を標的にすることも話し合っていたと証言。
少なくとも2人の容疑者が参加したオハイオ州での6月の会合で「現職州知事を拉致する案が話し合われ、ロックダウン(都市封鎖)命令を理由に、ミシガン、バージニア州知事について具体的に話し合われた」と述べた。
この事件は、11月3日の大統領選を前に米国の政治的分断を浮き彫りにした。
トランプ大統領は今年4月、ツイッターへの投稿で「ミシガンを解放せよ」「バージニアを解放して(銃保有を認める憲法)第2条を守れ」などと訴えていた。