[ドバイ 13日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は13日、ペルシャ湾岸諸国の大半について2020年の実質国内総生産(GDP)予想を引き下げた。新型コロナウイルスの影響により多くの新興国で景気見通しが悪化しているとした。
IMFは、世界経済全体については、2020年の成長率予想をマイナス4.4%とし、6月に示したマイナス5.2%から上方修正した。しかし、依然として1930年代の世界大恐慌以降で最悪の経済危機との見方を示した。
ペルシャ湾岸諸国は、コロナ禍と原油安という二重のショックに見舞われている。
IMFは今回、サウジアラビアを除くすべての湾岸諸国の成長率見通しを下方修正した。サウジについては、今年の成長率はマイナス5.4%と予想し、前回予想のマイナス6.8%から引き上げた。
アラブ首長国連邦(UAE)の今年の成長率は、マイナス6.6%の見通し(前回予想はマイナス3.5%)。
オマーンとクウェートはマイナス10%、マイナス8.1%で、4月予想のマイナス2.8%、マイナス1.1%から大幅に下方修正された。
カタールとバーレーンは、今年の成長率はそれぞれマイナス4.5%、マイナス4.9%とされ、4月予想のマイナス4.3%、マイナス3.6%から引き下げられた。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201014T032516+0000