[ロンドン 14日 ロイター] - コンサルタント会社メタルズ・フォーカスは14日、今年世界の鉱山で生産される金は
3368トンで、前年を4.6%下回り過去5年で最低になるとの見通しを発表した。ただ来年は、金塊価格の上昇を背景に、生産は8.8%増加し過去最高の3664トンになるとの予想を示した。
今年の金需要は25%減の約3000トン(現行価格では1800億ドル相当)となり、21年には17%回復する見込みという。同社鉱山供給部門トップのアダム・ウェブ氏が、ウェビナーで述べた。
新型コロナウイルスの感染拡大で多くの鉱山が一時閉鎖に追い込まれ、金宝飾品の販売が減少する一方で、安全資産としての買いが膨らみ、金価格
2020年の鉱山会社の1オンス当たり利益はコストを平均739ドル上回っており、19年半ばの350ドルより増加した。
手作業による小規模採掘業者(ASM)の生産は今年は若干減少するが、21年は
13%増加して600トン以上と過去最高水準になる見通しという。