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NZの第3四半期CPIは予想下回る伸び、追加緩和観測強まる

発行済 2020-10-23 09:22
更新済 2020-10-23 09:27

[ウェリントン 23日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)統計局が23日発表した第3・四半期の消費者物価指数(CPI)は、新型コロナウイルス感染防止の行動制限が緩和されたことを受け、上昇に転じた。ただ予想には届かず、早期の追加金融緩和観測が強まった。

第3・四半期のCPIは前期比0.7%上昇。野菜や公共交通機関の価格が上昇した。第2・四半期は0.5%低下していた。

前年比では1.4%上昇と、第2・四半期の1.5%から伸びが鈍化した。

ロイターがまとめたエコノミスト予想は前期比0.9%上昇、前年比1.7%上昇。

ニュージーランド準備銀行(中央銀行)が8月に示した予想は前期比1.1%上昇だった。

同中銀は、インフレ率を目標レンジ(1─3%)の中央値を上回る水準に押し上げようと10年近く取り組んできた。

新型コロナによる経済への打撃を受け、中銀は政策金利を過去最低の0.25%に引き下げたほか、マイナス金利や「貸し出しのための資金供給プログラム」(FLP)を積極的に検討していると表明している。

キーウィ銀行のチーフエコノミスト、ジャロッド・カー氏は「早期の追加措置に向けた中銀の決意が後押しされるだろう」と述べ、年内にFLPが開始されるとの見方を示した。マイナス金利導入については、早ければ来年2月になる可能性が非常に高いと述べた。

統計発表を受けたNZドルの反応は限定的。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201023T002141+0000

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