[ドバイ 27日 ロイター] - ドバイ国際空港のポール・グリフィス最高経営責任者(CEO)は、今年の旅客数が70%減少する可能性があると明らかにした。同空港は、新型コロナウイルス危機前は世界で最も国際線旅客が多かった。
新型コロナ感染の世界的流行(パンデミック)によりすでに壊滅状態にある航空業界にとって、通常は繁忙期のクリスマスから新年の休暇シーズンを控えて世界で発生している感染第2波により、先行きの見通しが一段と不透明になっている。
グリフィスCEOはロイターに、現在の状況が続けば今年の旅客数は55─65%減少し、3000万─4000万人となる可能性があると発言。現在の旅客は月間100万人前後と予想を上回っているが、同CEOは通年では70%の減少もあり得るとして慎重な見方を示した。
また政府に対し、出入国時に検査を受けるなど一定の基準を満たした旅客については隔離規制を緩和するよう求めた。
アラブ首長国連邦(UAE)は空路による入国の条件として、出発時のコロナ検査陰性を指定している。
ドバイでは、陰性の結果が出ていれば大半の旅客が自由に入国できる。一部の国からの渡航者には、入国時の再検査と結果判明までの隔離が求められている。
ドバイを除くUAEの国では、14日間の隔離が義務付けられている。