[アブジャ 27日 ロイター] - ナイジェリア国営石油会社(NNPC)は27日、警察の暴力行為に対する抗議デモと、外出禁止令の発動が国内全土の石油製品供給に影響を及ぼし、給油所には燃料を求め長蛇の列が生じていると明らかにした。
ナイジェリアでは、日常的なガソリン不足が経済低迷の一因となっている。停電が頻発するため、事業会社がガソリンを燃料とする自家発電機に依存していることが背景だ。
NNPCのクヤリ社長は「特に首都ラゴスで、抗議デモや外出禁止令、制限措置、破壊行為で、車両の通行が妨げられ、石油製品の供給にも大きな影響が出ている」と指摘した。
NNPCは声明で、ガソリンのパニック買いをやめるよう呼び掛けるとともに、少なくとも60日分の供給があると強調した。
またクヤリ社長は「各州知事による外出禁止と移動制限の緩和で、石油製品の供給網は2─3日で正常化する見通しだ」と述べた。