[バルセロナ 27日 ロイター] - サッカーのスペイン1部、バルセロナのジョゼップ・マリア・バルトメウ会長(57)は27日、来月の不信任投票を前に辞任を表明した。
バルトメウ氏は2014年にクラブの会長に就任。財政悪化やチームが結果を出せていないことなどから、同会長に対する反感はここ1年で強まり、さらに、昨季の欧州チャンピオンズリーグ(CL)準々決勝敗退後、絶対的エースであるリオネル・メッシが退団を申し出たことに関しても大きな批判を浴びていた。
バルトメウ会長はスピーチで、「十分に考えた上での決断」と述べ、「CL敗退後、一番簡単なのは辞任するということだった。しかし、前代未聞の世界的危機(新型コロナウイルス禍)において、誰かが決断を下さなければならなかった」とコメント。
メッシの移籍問題に関しては、外部の臨時的な人間にクラブを託すことはできなかったとし、「メッシの残留を確実にできる人がいただろうか。誰が新しい監督を雇うことができただろうか」と、辞任を求める声が上がるなかでも今日まで職務を継続した理由を説明した。