[北京/上海 28日 ロイター] - 中国の政府高官は28日、気候変動との闘いにおいて米国は自国への批判をそらそうとしており、約束も破っていると非難した。外交面での米中の対立が、環境問題にも波及した形だ。
米国務省は先月、中国が大気や土壌、水の質について「故意に無視」していると主張。中国の温暖化ガス排出量が世界最多でなお増加していることを指摘し、世界の人々の健康を危険にさらしていると批判した。
これに対して中国生態環境省の環境対策部門トップ、Li Gao氏は、記者会見で、米国は自国の環境面の失敗の責任を他国に負わせることはできないと反発。
「米国は温暖化ガスの累積の排出量が最も多い国だ。さらに、来月には、パリ協定(地球温暖化対策の国際的な枠組み)からも正式に離脱する」と述べた。