[ロンドン 30日 ロイター] - ロイター調査によると、石油輸出国機構(OPEC)の10月原油生産量は4カ月連続で増加した。リビアの生産再開とイラクの輸出増加が背景。
10月の平均生産量は日量2459万バレルで、9月から21万バレル増加した。
OPECによる供給増加と新型コロナウイルス感染増加が需要に新たな重しとなり、原油価格は今月8%下落している。
OPECが非加盟国と構成する「OPECプラス」は来年1月に減産緩和を予定しているが、一部アナリストはこうした状況が緩和の延期圧力になっていると指摘。PVMのスティーブン・ブレノック氏は「最低でも、3月末まで現在の生産量を先延ばしする必要がある」と述べた。
新型コロナ危機を受け、OPECプラスは5月から世界全体の10%に当たる日量970万バレルの減産を実施。8月以降は770万バレルに縮小し、1月にはさらに200万バレルの減産緩和が予定されているが、OPEC筋によると、サウジアラビアとロシアは現在の減産規模を続ける意向だという。
調査によると、10月のOPEC加盟国の減産順守率は101%で、前月から横ばいだった。