[シドニー 2日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は2日、ロバートソン財務相を新政権の副首相に指名した。アーダーン氏率いる労働党のデービス副党首が、副首相就任を望まない考えを示したことを受けた。
ロバートソン氏は財務相も兼任する。
先月の総選挙で労働党が圧勝したことを受け、同国で小選挙区比例代表併用制(MMP)が導入された1996年以降初となる単独政党による政権も可能となったが、アーダーン氏は新政権で緑の党から2人を大臣職に起用する。●以下追加
ロバートソン氏は、前政権で労働党が連立を組んでいたニュージーランド・ファースト党のウィンストン・ピーターズ副首相の後任となる。また、アーダーン氏によると、デービス氏は、原住民マオリ族の人々のための政策に注力することを希望しているという。
アーダーン氏は記者会見で「ニュージーランドにとり、これから課題が多い3年間になる。世界の見通しが悪化するなか、われわれも新型コロナウイルスが各国に及ぼしている影響から免れることはできない」と述べ、政権の最優先課題は新型コロナで打撃を受けた国内経済を回復させ、引き続きウイルスを封じ込めることだと強調した。
*首相の発言などを追加しました。