[ソウル 3日 ロイター] - 韓国統計局が発表した10月の消費者物価指数(CPI)上昇率は鈍化し、コア指数は約21年ぶりの大幅な低下となった。新型コロナウイルスのパンデミックが内需を冷やすとともに、政府の一時的な携帯電話利用料金補助金が押し下げ要因となった。
10月のCPIは前年比0.1%上昇。ロイターがまとめた予想中央値(0.7%上昇)を大きく下回り、4カ月ぶりの鈍い伸びにとどまった。9月は1.0%上昇だった。
変動の大きいエネルギーと食品を除いたコア指数は前年比0.3%低下。1999年9月以来の大幅な低下となった。9月は0.6%上昇だった。
政府当局者はロイターに「第4次補正予算の一環の2万ウォン(17.65ドル)の電話料金補助が総合、コアともに一時的に押し下げた」と述べ、コア指数は11月には上昇に転じるとの見方を示した。
前月比では、CPIが0.6%低下。市場予想は0.1%上昇だった。コア指数は0.7%低下で同指数を算出し始めた1990年以来、最大の低下となった。