[台北 9日 ロイター] - 台湾財政部が9日に発表した10月の輸出は前年同月比11.2%増の322億ドルとなり、月次として過去最高を記録した。伸び率は2月以来の高水準で、ロイターがまとめたアナリスト予想の4.2%を上回った。台湾の輸出はこれで4カ月連続で増加。新型コロナウイルス流行に伴い在宅勤務が増えたことから、台湾の電子製品への需要が急増した。
ワイヤレスキーボードやヘッドフォンなど在宅勤務に関連した製品の輸出は前年比20.8%増加し、過去最高となった。電子部品の輸出は21.8%増、半導体は22.2%増だった。
財政部は、すべての主要市場に対する輸出に「広範囲な拡大」がみられたと指摘した。米国と日本への輸出は、金額ベースで過去最高に達し、それぞれ前年比で21.4%、4.8%増加した。
財政部は、11月の台湾の輸出は前年比5─8%増になるとの見通しを示した。
台湾の10月の輸入は前年比1%減少した。アナリスト予想では2.5%減だった。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201109T095103+0000