[アテネ 11日 ロイター] - ギリシャのTheodore Skylakakis財務次官は、同国経済が今年、10%前後のマイナス成長になるとの予想を示した。新型コロナウイルス感染抑制のため実施した2度目のロックダウン(都市封鎖)が響くという。
同次官はラジオの番組で「今年は10%前後のマイナス成長になる」と述べ、公的債務の対国内総生産(GDP)比は204─206%に上昇する公算が大きいとした。
中央銀行は、最悪のシナリオとしてGDPの9.4%減少を想定。先月発表した基本シナリオでは、GDPの縮小幅予想が前回の5.8%から7.5%に下方修正されている。
一方、政府が10月初めに発表した2021年予算案では、今年は8.2%のマイナス成長となり、21年には7.5%のプラス成長に回復すると予想されている。公的債務の対GDP比は、今年が197.4%、来年は184.7%と予想されている。
ギリシャは今月、全土に3週間の再封鎖を発動した。