[ルサカ/ロンドン 13日 ロイター] - アフリカ南部のザンビアは13日、この日に猶予期間の期限を迎えるユーロ債の利払いが同日中に履行できず、デフォルト(債務不履行)に陥る見込みとなった。同国の財務相が13日、ロイターに明らかにした。
新型コロナウイルス流行後のデフォルトとしては、アフリカ諸国で初となる。
世界有数の銅生産国であるザンビアはコロナ危機に見舞われる前にすでに深刻な債務問題を抱えていた。
ザンビアは先月、ドル建てユーロ債4250万ドルの利払いができず、30日の猶予期間に入った。政府は債券保有者に対し、利払いの来年4月までの繰り延べを要請していたが、財務相によると、債権者らは13日に要請を拒否したという。
財務相は、政府はアドバイザーを通じて債権者との協議を続けているとした。また、国際通貨基金(IMF)との交渉も続いていると述べたが、詳細は明らかにしなかった。
これとは別に、IMFの報道官は、ザンビアへのいかなる金融支援も、債務の持続可能性の回復に向けた対策を講じることが条件になると語った。
ザンビアの債券保有者グループに近い筋によると、債権者らは政府に財政の持続可能性回復に向けた計画を説明するよう求めてきたが、懸念は解消されず、短期的な救済を検討できなかったという。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201116T004330+0000