💎 今日の市場でもっとも健全な企業を見てみましょう完了

トランプ氏、イラン攻撃の選択肢を先週要求 実行は回避=当局筋

発行済 2020-11-17 11:42
更新済 2020-11-17 14:18
© Reuters. 米大統領、イラン攻撃の選択肢を先週要求 実行は回避=当局筋

[ワシントン 16日 ロイター] - トランプ米大統領が先週、イランの主要核施設を攻撃する選択肢を提示するよう側近に求めたが、最終的に実行に踏み切らない決定をしていたことが、米当局筋の話で16日明らかになった。

この当局筋によると、トランプ氏はペンス副大統領、ポンペオ国務長官、クリストファー・ミラー国防長官代行、米軍のミリー統合参謀本部議長らとの12日の会議で選択肢の提示を求めた。

本件については、衝突拡大リスクを踏まえて攻撃に踏み切らないよう側近がトランプ氏を説得したと米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が報道。

当局筋もこの報道内容を確認し、「(トランプ氏は)選択肢を求めた。側近らはシナリオを提示し、トランプ氏は最終的に実行しない決定をした」と語った。

ホワイトハウスはコメントを控えた。

国際原子力機関(IAEA)は11日、イランが主要ウラン濃縮施設で一連の高性能遠心分離機を地上施設から地下施設に移動させたとする報告書を公表した。2015年のイラン核合意に違反する新たな動きとなる。

イラン国連代表部のミールユーセフィー報道官は、イランの核開発は平和目的と民生利用のためだけに行われており、トランプ氏の政策によってそれが変わったという事実はないと強調。「しかし、イランは侵略者によるいかなる悲しい冒険も阻止あるいは対応するために合法的な軍事力を行使する能力があることを証明してきた」と続けた。

イランの低濃縮ウラン貯蔵量は2.4トンと、核合意で定められている上限の202.8キログラムを大幅に上回っている。

今年1月には米軍の無人機攻撃でイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官が殺害されたが、トランプ氏は広範囲に及ぶ軍事衝突には消極的な姿勢をとってきた。

© Reuters. 米大統領、イラン攻撃の選択肢を先週要求 実行は回避=当局筋

イラン中部ナタンツにある主要核施設を攻撃すれば、周辺地域に衝突が広がる可能性があり、米大統領選で当選を確実にした民主党のバイデン前副大統領にとって外交上の深刻な課題となる。

バイデン氏の政権移行チームはコメントを控えた。トランプ氏が大統領選での敗北を認めていないため、政権移行チームは国家安全保障に関する情報へのアクセス権限を得ていない。バイデン氏の大統領就任式は来年1月20日に予定されている。

*内容を追加しました。

最新のコメント

当社アプリをインストール
リスク開示書: 金融商品や仮想通貨の取引は投資金額を失う高いリスクがあります。仮想通貨の価格は非常にボラティリティーが高く、金融、規制、政治など、外的な要因に影響を受けることがあります。また信用取引はリスクが高いことを十分に理解してください。
金融商品または仮想通貨の取引をする前に、金融市場での取引に関わるリスクやコストについて十分に理解し、専門家の助言を求めたり、ご自身の投資目的や経験値、リスク選好等を注意深く検討することを推奨いたします。
Fusion Media によるこのウェブサイトのデータが、必ずしもリアルタイムおよび正確ではないということをご了承ください。またデータや価格が、必ずしも市場や取引所からではなく、マーケットメーカーにより提供されている場合があります。その為、価格は気配値であり、実際の市場価格とは異なる可能性があります。Fusion Media および当ウェブサイトへのデータの提供者は、当ウェブサイトに含まれる情報を利用したすべての損失に対して一切の責任を負わないものとします。
Fusion Media およびデータ提供者による事前の書面の許可なしに、当ウェブサイト上のデータを使用、保存、複製、表示、変更、送信、配信することを禁じます。すべての知的財産権は当ウェブサイト上のデータの提供者、または取引所が有します。
Fusion Media は当ウェブサイトに表示される広告により報酬を得ることがあります。
上記内容は英語版を翻訳したものであり、英語版と日本語版の間に不一致がある時は英語版が優先されます。
© 2007-2024 - Fusion Media Limited. 無断複写・転載を禁じます