[シドニー 7日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は7日、中銀の決済システム局(PSB)が新型コロナウイルス流行を受けて停止していたリテール決済規制の定期見直しを再開したと明らかにした。
総裁は国内決済ネットワークに関するイベントで講演し、PSBはまだ見直しに関して結論には達しておらず、業界関係者と今後数カ月かけて協議すると説明。規制を変更することになれば、2021年半ばまでに意見公募を行うとした。
取引手数料や「バイナウ・ペイレーター(BNPL)」と呼ばれる無利息の後払い決済サービスを提供する企業などに触れ、国内銀行間の枠組みについてPSBは大幅見直しの必要性は認めていないと説明。
また、現時点で、BNPLを手掛ける企業が無利息の取り決めを廃止すべきと結論付ける可能性は低いとした。
「PSBの予備的な見解は、BNPL業者について、無利息の取り決めによるコストが技術革新にもたらし得るメリットを明らかに上回る状況には到達していないとしている」と語った。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201206T235157+0000