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ブラジル中銀、政策金利を2.00%に据え置き 現行ガイダンスの廃止視野

発行済 2020-12-10 08:32
更新済 2020-12-10 08:36

[サンパウロ 9日 ロイター] - ブラジル中央銀行は9日、政策金利を過去最低の2.00%に据え置いた。据え置きは3会合連続で、市場の予想通りだった。ただ、最近のインフレ加速を受け、長期間の低金利維持を確約する「フォワードガイダンス」を近く廃止する可能性が初めて示唆された。

決定は全会一致。金融政策委員会(COPOM)は声明で、フォワードガイダンスの根拠となる諸条件に変わりはなく、ブラジル経済は引き続き大規模な金融刺激策を必要としていると指摘した。

一方、ガイダンス廃止が想定されるシナリオにも初めて言及。「インフレ期待が目標に近付くシナリオでは、フォワードガイダンス維持の条件がすぐに失われるかもしれない」との見方を示した。

これは「機械的に」利上げを暗示するものではなく、そのようなケースでも中銀のインフレターゲットの枠組みが引き続き政策の指針になるとした。

COPOMは、最近のインフレ率の急上昇は一時的との見方を示し、今後も「とりわけコアインフレ指標」に重点を置いて動向を注視するとした。

今週発表された11月の消費者物価指数(IPCA)の前年比伸び率は2月以来初めて4%を上回った。中銀の今年の物価目標レンジの中央値で、わずか6カ月前から2倍以上に加速した。

COPOMが市場に基づく金利予想と購買力平価ベースの為替レートである1ドル=5.25レアルを前提に置いて予測したインフレ率は今年が4.3%、来年が3.4%、2022年も3.4%となった。

同様の為替レートで金利が2%に維持されると想定した場合のインフレ率の見通しは今年が4.3%、来年が3.5%、2022年が4.0%となった。

インフレ見通しは10月の前回会合で示した予測を大幅に上回っており、金利2%のシナリオでは、22年のインフレ率が中銀の目標の中央値を大きく上回る見通しとなった。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20201209T233203+0000

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