[ワシントン 12日 ロイター] - 全米各地で12日、トランプ大統領を支持する保守派団体などが大統領選の結果を巡りデモを実施し、不正により選挙が盗まれたと訴えた。ワシントンでは一部が暴徒化、夜になって反トランプ勢力と乱闘となり警察が排除に乗り出した。
首都ワシントンではデモ行進に数千人が参加、先月のデモよりも小規模となった。警察は日中、親トランプ派と反トランプ派の衝突を阻止するため、道路を通行止めにするなどの対策を取った。
トランプ氏の盟友、ロジャー・ストーン氏に関連するデモ活動「盗みを止めろ」の主催者や宗教団体はトランプ氏の支持者らにデモ行進への参加を呼び掛けたが、夜になって親トランプの極右組織「プラウド・ボーイズ」のメンバーとデモに反対する極左運動「アンティファ」の参加者がワシントンのダウンタウンで乱闘となった。ロイター関係者の情報によると、警察が両陣営を引き離すために催涙スプレーを使った。
ワシントン以外では、ジョージア州アトランタ、アラバマ州モービルなどでトランプ支持者によるデモが繰り広げられた。ワシントン州の州都オリンピアの現地メディアによると、当地で親トランプと反トランプの勢力が衝突し、1人が実弾を受け、3人が逮捕された。