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ジョージア州務長官、トランプ氏の電話受けるよう「強要された」

発行済 2021-01-05 09:04
更新済 2021-01-05 09:09
© Reuters. ジョージア州務長官、トランプ氏の電話受けるよう「強要された」

[ワシントン 4日 ロイター] - 米南部ジョージア州のラッフェンスパーガー州務長官は4日、同州での大統領選の結果を覆すよう働き掛けるトランプ大統領からの「不適切」な電話を受けることを強要されたとの認識を示した。

米メディアが公開した電話会談に録音によると、トランプ大統領は2日、ラッフェンスパーガー氏に対し、同州の選挙結果を覆すのに十分な票を「見つける」よう圧力を掛けた。

ラッフェンスパーガー氏はABCの番組「グッド・モーニング・アメリカ」で、「大統領と話すのは適切ではないと思ったが、彼が押し付けた。スタッフを使ってわれわれに働き掛けたのだろう。彼らが電話会談を望んだ」と語った。

民主党のテッド・リュウ下院議員とキャスリーン・ライス下院議員は4日、連邦捜査局(FBI)のレイ長官に対し、電話会談の調査を求めた。

両議員は声明で「われわれはトランプ氏が複数の選挙犯罪の勧誘や共謀に関与したと考えている。大統領に対する刑事捜査を直ちに開始するよう求める」とした。

司法省は、両議員の声明についてコメントを控えた。

ラッフェンスパーガー氏と同氏事務所の法務顧問は、1時間に及んだ電話会談でトランプ氏が主張した選挙の不正を否定した。

© Reuters. ジョージア州務長官、トランプ氏の電話受けるよう「強要された」

ラッフェンスパーガー氏は「電話に出て会話をした。彼がほとんど話し、われわれはほとんど聞いていた」とした上で「私が言いたいのは、大統領が持っているデータは単に間違っているということだ。例を挙げると、彼はすでに死亡している人が大勢投票したというが、われわれが見つけたのは2人だった」と語った。

トランプ氏は昨年11月の大統領選での敗北を認めておらず、選挙で不正があったとの主張を展開し続けている。しかし、複数の州や連邦政府の調査、裁判では根拠がないとしてトランプ氏の主張は退けられている。

大統領選では民主党候補のバイデン氏が選挙人306人を獲得(トランプ氏は232人)、得票数でも700万票以上の差をつけてトランプ氏に勝利した。

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