[サンパウロ 5日 ロイター] - 世界銀行は5日、ブラジルの2021年経済成長率は3%になり、22年は2.5%に鈍化するとの予測を示した。
21年成長率予想は、20年6月時点から0.8%ポイント上方修正したが、20年の成長率はマイナス4.5%と予想されており、20年の落ち込みを補うには十分ではない。
ボルソナロ大統領は、新型コロナウイルスの影響を軽視しているとして批判されている。また、国内のワクチン接種も開始が大幅に遅れている。
ただ、支持率は堅調に推移しており、4000億レアル(760億ドル)規模の景気刺激策を打ち出したことなどが評価されているとみられる。
世界銀行は、こうした景気刺激策の効果が薄れるのに伴い「不均衡な」回復が予想されると指摘。産業や農業分野が成長をけん引する一方で、旅行や飲食業界がサービス部門が足かせになるとの見方を示した。
「金融や財政支援措置の終了も一因となり、今後(回復の)勢いは衰え、2022年の成長率は2.5%に鈍化する」との見通しを示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210106T010327+0000