[東京 6日 ロイター] - 北海ブレント先物が6日の取引で、昨年2月以来の高値に上昇。サウジアラビアが自主的な減産を表明したことや、米原油在庫の減少に支援された。
北海ブレント先物は一時0.6%上昇し、1バレル=53.94ドルと昨年2月26日以来の高値を付けた。0147GMT(日本時間午前10時47分)時点では53.79ドル。前日は4.9%高だった。
米WTI原油先物は0.13ドル(0.26%)高の1バレル=50.06ドル。前日は4.6%高の49.93ドルと昨年2月24日以来の高値で引けていた。
サウジアラビアは5日、2月と3月の産油量を追加的に日量100万バレル自主削減すると発表した。石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の原油市場安定化に向けた取り組みの一環。
キャピタル・エコノミクスはリサーチノートで「4日のOPECプラス会合では協議が難航していたことから、この決定は大きなサプライズだ」と指摘。「原油市場が供給不足に陥り、ブレントは年末までに1バレル=60ドルに押し上げられるというわれわれの見方に説得力を与える動きだ」とした。
米石油協会(API)が公表した週間統計によると、1日時点の国内原油在庫は、前週比170万バレル減の4億9130万バレルだった。