[6日 ロイター] - ロイターのスティーブ・アドラー編集主幹(65)が6日、4月1日付で退職すると明らかにした。
マイケル・フリーデンバーグ社長は編集部宛てのメモで「スピード感や正確さ、公平性、洞察力を大事にしながら、ともにニュースを報道してきた。顧客に独自の価値を提供し、権力者に真実を告げ、事実に基づく勇敢なジャーナリズムを通じて世界をより良い場所へと変えてきた」とねぎらった。
また、エチオピアで12日間、理由もなく警察に拘束されていた同社カメラマンが今週、釈放されたことなどに触れ、「アドラー氏の記者に対する思いやりは変わらず深いものがあった。拘束されたり危険にさらされている記者の自由のため、絶えず働き掛けを行った」と述べた。後任選びは数日中に開始するとした。
アドラー氏は2010年入社。翌年に編集主幹に就任した。在職中はロイターのニュース提供の範囲を拡大し、複数のプラットフォームにイノベーションを導入、金融業界やメディア、専門家といった顧客に向けサービスを提供した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210106T182043+0000