[サンパウロ 7日 ロイター] - 中国シノバック・バイオテック(科興控股生物技術)が開発する新型コロナウイルスワクチンについて、関係筋は7日、ブラジルでの後期臨床試験(治験)で78%の予防効果が得られたと明らかにした。
昨年発表されたトルコでの治験結果(中間データ)では、予防効果が約91%となっており、結果にばらつきが見られる。専門家は、治験の手順やデータの規模といった条件の違いでワクチンの有効性に差が生じるのは珍しいことではないが、シノバックはデータの公表方法が混乱を生んでいるとして注意を促している。
関係筋は、ブラジル国家衛生監督庁(ANVISA)がこの日開いた緊急使用許可に関する会議に今回の治験結果が提出されたと明らかにした。
シノバック製ワクチンは、ブラジルやインドネシアが月内の接種開始に向けて準備を進めており、トルコやチリ、シンガポール、ウクライナ、タイといった国もシノバックとワクチン供給に関する契約を締結している。