[ワシントン 8日 ロイター] - 米民主党のペロシ下院議長は8日、トランプ大統領が任期終了までに核攻撃命令など常軌を逸する行動に出ることを防ぐ方策について、米軍制服組トップのミリー統合参謀本部議長と対話したと明らかにした。
ペロシ氏は議員らに宛てた書簡で「不安定な大統領を巡る状況は非常に危険で、わが国や民主主義に対するトランプ氏の攻撃から米国民を守るためにあらゆる措置を講じなければならない」と主張した。
統合参謀本部からはコメントを得られていない。
トランプ大統領の支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件を受け、民主・共和両党からはトランプ氏の罷免に向けて合衆国憲法修正25条を発動するよう、ペンス副大統領や閣僚への圧力が高まっている。
ペロシ氏は、修正25条の発動に合意するかどうかを巡りペンス副大統領から回答はなく、「一刻も早く前向きな答えを聞くことを期待している」と述べた。
また、ペロシ氏の側近はこの日、議会乱入事件でペロシ氏のオフィスからラップトップパソコンが盗まれたと明らかにした。
このラップトップは議会の会議室に置かれ、プレゼンテーションに使用されていたという。