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米下院民主党、トランプ氏罷免に向けた採決を11日に計画

発行済 2021-01-11 11:47
更新済 2021-01-11 11:54

[ワシントン 10日 ロイター] - 米下院民主党は11日、トランプ大統領の支持者が議会に乱入した問題を受け、大統領の罷免に向けた措置を講じるようペンス副大統領に促す案を採決する計画だ。ペロシ下院議長が10日夜、議員らに宛てた書簡で明らかにした。

ペロシ氏は書簡で、下院指導部はペンス副大統領に対し、憲法修正25条を発動してトランプ氏の職務遂行不能を宣言するよう求める決議案の可決を11日に目指すとした。

ペンス氏が応じなければ、民主党はトランプ氏弾劾に向けた手続きを開始する。

ペロシ氏は「米国の憲法と民主主義にとって大統領は差し迫った脅威で、これらを守るため、われわれは緊急性をもって行動する」と表明。「日が経つにつれ、大統領による民主主義への継続的な攻撃の恐ろしさが強まっており、行動を起こす緊急性も高まっている」とした。

マッカーシー下院院内総務(共和党)の側近はコメントを控えた。マッカーシー氏は8日、トランプ氏弾劾は米国の分断を一段と招くとして否定的な見方を示していた。

ただ、共和党内ではトランプ氏の解任を支持する向きもある。最近までトランプ氏を支持してきた保守派のパット・トゥーミー上院議員はNBCに対し、「可能な限り早期」にトランプ氏が辞任することが米国にとって最善との見解を示した。

リサ・マーカウスキー上院議員も8日、トランプ氏は直ちに辞任すべきだと訴えた。

© Reuters. 米下院民主党、トランプ氏罷免に向けた採決を11日に計画

また、ベン・サッセ上院議員はトランプ氏弾劾について「確実に検討する」と表明している。

トゥーミー議員はトランプ氏の任期終了まで10日しかなく、弾劾は実行可能ではないだろうとし、大統領権限を副大統領に継承する憲法修正25条の適用に関してもコンセンサスがないようだと指摘した。

ペンス氏の側近によると、同氏は憲法修正25条の適用に反対している。

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