[ニューデリー 12日 ロイター] - インド最高裁は12日、農産物取引を自由化する農業の新法施行について、無期限延期を命じた。同法を巡っては、首都ニューデリー近郊で、反発する農業従事者による大規模なデモが1カ月以上も続いている。
Sharad Bobde最高裁判事は、反対意見を聞く委員会を設置する方針を示し「農家を守る」と述べた。これ以上の詳細は明らかになっていない。
インド政府は同法について、農業システムを改革しムダを省いて物流のボトルネックを解消するものだと説明している。
ただ農家側からは、長く続いてきた作物の最低価格を保証する仕組みを侵害するとの批判が噴出。法律の撤回を求めている。
政府は撤回は問題外だとして農家側とこれまで8回にわたり協議を行ってきたが、合意点は見いだせなかった。次の協議は15日に予定されている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210112T100041+0000