[ロンドン 12日 ロイター] - 英国のラーブ外相は12日、英国のサプライチェーンに中国の新疆ウイグル自治区の製品が流通することを防止するため、企業に対する新規則を導入すると発表した。
議会で、同地区で少なくとも100万人以上のウイグル族など少数民族が収容施設に拘束されていると国連が推計しており、強制労働が行われているという広範かつ「悲惨な」証拠があると指摘。英国で同地区に関連する製品が扱われないようになることを望むとした。
その上で「世界的な企業や公共団体が過失にせよ故意にせよ、強制労働に加担している業者から部品などを調達するリスクがある」とし、これを阻止するために、英国では調達元の適性評価に向けた指針作成や現代奴隷法の強化、政府と調達規則に準拠しない企業との取引禁止、輸出管理における新疆ウイグル自治区特有の審査などを実施すると述べた。
ラーブ外相は「これらをまとめることで、英国の組織、政府、民間企業が故意または過失により新疆ウイグル自治区のウイグル族など少数民族に対する人権侵害から利益を得たり、貢献したりしていないことが確認されるだろう」と語った。