[クアラルンプール 14日 ロイター] - マレーシアのマハティール前首相はバイデン次期米大統領が伝統的に親米だったアジアの国々との関係を改善し、中国との「愚かな貿易戦争」を終わらせるとの見方を示した。
7日に行われたインタビューが14日のロイター・ネクストの会議で公表された。
マハティール氏は「トランプ氏は東南アジアについて実質的に何も知らなかった。(バイデン政権は)トランプ氏とは異なったものになると期待している」と語った。
「トランプ氏はほとんどの国に対して対決姿勢だったが、バイデン氏は方針を転換するとみている。多くの国はかつて米国に対して非常に協力的であり、バイデン氏はそうした国を理解し友好的な関係を築こうとするだろう」と述べた。
また「中国とのこの愚かな貿易戦争を続けるとは考えていない。貿易不均衡の問題を一部解決する試みはあるだろうが、バイデン氏が貿易戦争を続けるとは思えない」との見方を示した。
中国は巨大すぎてマレーシアが貿易不均衡や人権侵害などの問題で対立することは困難と指摘し「中国にどう対処するか細心の注意を払う必要がある」と述べた。