[ジャカルタ 14日 ロイター] - インドネシア議会の法律制定評議会は14日、中央銀行法を改正する計画を棚上げにしたことを明らかにした。代わりに金融セクターに関する法案の審議を行うという。
中銀法の改正を巡っては中銀の独立性を損なうなどの懸念が出ていた。
同法案は14日夜の会合で、2021年の議会の優先法案リストから削除された。
代わりに審議される金融法案は議会金融委員会の一部委員が政府と策定したもので、昨年11月に提出された。
同法案には中銀の責務の対象に経済成長を含め、一定の条件下で財政赤字の補填を容認するなど、中銀の役割の一部を見直す内容が盛り込まれているが、政策決定の独立性を維持すると明記されている。
評議会の決定は議会本会議での承認が必要となるが、通常は承認される。