[モスクワ 15日 ロイター] - 15日付のロシアの日刊紙コメルサントによると、同国は、批准国の軍事施設を上空から相互に偵察できる領空開放(オープンスカイ)条約から離脱する方針を数日中に発表する見通し。匿名筋の情報として伝えた。
政府が方針を変更しなければ、批准国への通告から6カ月後に離脱する。
米国はロシアの条約違反を理由に、昨年11月に同条約から正式に離脱した。ロシアは条約違反を否定していた。
ロシアは、米国が条約離脱後も、同盟国から情報を取得できるのではないかとの懸念を強めている。
コメルサントによると、ロシア政府は他の批准国に対し、米国に情報を提供しないことを確約するよう求めたが、確約が得られなかった。
米国では、今月20日にバイデン新政権が発足する。
米ロ間に残る唯一の重要な核軍縮条約である新戦略兵器削減条約(新START)は、来月で期限切れとなる。バイデン次期大統領は延長に意欲を示しているが、何年間の延長を目指すかは明らかになっていない。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210115T102306+0000