[ベルリン/アムステルダム/コペンハーゲン 19日 ロイター] - ドイツのメルケル首相と各州首相は19日、新型コロナウイルス感染拡大抑制策の一環で実施しているロックダウン(都市封鎖)措置を2月14日まで延長することで合意した。
1月31日が期限となっている現行のロックダウン措置の下、新規感染者数はこのところ減少しているものの、英国で検出された感染力が強いとされる新型コロナ変異種の流行が懸念されている。
メルケル首相は16州の州首相との会合を終え、記者団に対し「今こそ、このウイルスの脅威に対する予防的な措置を実施するときだ」と述べた。
オランダ政府も変異種への懸念から、週内に制限措置を強化する計画だと、保健当局者が明らかにした。オランダは先週、ロックダウンを少なくとも2月9日まで延長したばかり。
さらに、夜間外出禁止令施行の可能性や、自宅に招く人の人数制限(現在は大人2人まで)の強化が検討されており、20日に決定される見通しという。
当局のデータによると、新規感染者数は3週間連続で減少。18日の新規感染者は5000人弱で、昨年12月1日以来最少となった。
デンマークでも、現行のロックダウン措置を2月初旬以降も維持する可能性があるという。
フレデリクセン首相は、変異種の感染拡大が続いており「脅威は明白」とし、早ければ19日中にも制限措置が強化される可能性もあると述べた。
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