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中国短期金利、季節要因で急上昇 人民銀は大規模資金供給

発行済 2021-01-20 15:58
更新済 2021-01-20 16:00

[上海 20日 ロイター] - 中国短期金融市場で20日、1週間物上海銀行間取引金利が2.493%へ上昇し、2020年2月3日以来の高水準を付けた。中国人民銀行(中央銀行)が大規模な流動性供給を行ったものの、季節的な資金需要の高まりで押し上げられた。

前日の2.267%から22.6ベーシスポイント(bp)上昇した。

7日物加重平均レポ金利も19.45bp上昇し2.5328%と昨年11月13日以来の高水準となった。

トレーダーは短期金利上昇の要因として、今週の納税に加え、企業や個人が春節(旧正月)の休暇を前に預金を引き出していることを挙げた。

人民銀は20日、7日物リバースレポで2800億元(432億8000万ドル)を供給し、「納税などの要因に対応」し「銀行システムの流動性を合理的な範囲で潤沢に保つ」ことが目的と説明した。

トレーダーによると、20日は企業の昨年第4・四半期分の納税期限に当たるため、短期金融市場で流動性の逼迫が長く続く可能性は低い。また一部のアナリストは人民銀が流動性の状況を注視し、必要に応じて短期資金を供給すると予想している。

短期市場のひっ迫を背景に翌日物加重平均レポ金利も上昇し、0254GMT(日本時間午前11時54分)時点で2.4502%と11月以来の高水準となっている。

オックスフォード・エコノミクスは今週のリポートで「今年の政策決定は柔軟に行われ、データ次第となる」との見方を示した。

「しかし全体的には、世界経済の堅調な成長見通しと、レバレッジと金融リスクを抑制するという中央経済工作会議の方針に沿って、金融政策は引き締められる」としている。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210120T065736+0000

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