[ワシントン 21日 ロイター] - トランプ前米大統領は、上院で開かれる自身の弾劾裁判を担当する弁護人にサウスカロライナ州のブッチ・バウアーズ弁護士を起用した。関係筋が21日明らかにした。
バウアーズ氏は全国的には比較的知名度が低いが、同氏のウェブサイトによると、共和党の元サウスカロライナ州知事らの弁護人を務めたほか、共和党のジョージ・W・ブッシュ政権で司法省に勤務した経験がある。
サウスカロライナ州の元政治家で民主党員のバカリ・セラーズ氏はツイッターでバウアーズ氏について「非常に優秀」な弁護士との見方を示した。
バウアーズ氏はコメントの要請に応じていない。
トランプ氏は今月13日、自らの支持者が連邦議会議事堂に乱入した事件を巡り、反乱を扇動したとして下院で弾劾訴追され、上院で弾劾裁判が開かれる見通しとなった。
だが、弾劾裁判を担当する弁護士の起用は難航していた。関係筋によると、当初はルディ・ジュリアーニ氏が担当する見込みだったが、同氏は最近になって、議事堂乱入事件直前の支持者集会に自らも参加していたことを理由に、弁護を担当しない考えを明らかにした。