[ブリュッセル 22日 ロイター] - 米ファイザーの新型コロナウイルスワクチンの欧州供給が来週も遅れる見込みとなったこと受け、欧州委員会の報道官は22日、欧州連合(EU)が同社に状況説明を求める方針を示した。
ファイザーと独ビオンテックは15日、ワクチン増産に伴う製造工程の変更を理由に、欧州諸国とカナダ向けのワクチン供給を一時的に削減すると発表。政府当局者らは21日、一部EU諸国へのファイザー製ワクチン供給が今週、半分程度に減少したと明らかにしていた。
欧州委とファイザーはその後、来週の供給に遅れは出ないと発表していたものの、イタリア保健当局者は、同国への供給が今週約30%減少し、来週はさらに20%減少する見通しと伝えられたと明らかにした。
チェコ保健当局も、今週のワクチン供給量が約15%減少し、今後2週間で最大30%落ち込む見通しとしている。