[ロンドン 23日 ロイター] - 英国のジョンソン首相は23日、バイデン米大統領と電話会談を行い、気候変動対策など共通の目標に向けて共に取り組むことに期待を表明した。
ジョンソン氏は、バイデン氏が発表した地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」への復帰や世界保健機関(WHO)脱退取りやめを歓迎。バイデン氏と二国間の自由貿易協定締結の可能性などについて協議した。
ジョンソン氏はツイッターへの投稿で「バイデン大統領と今晩話すことができて非常に良かった。環境保護や、新型コロナウイルス禍からの持続可能な回復の推進に向け、長期にわたる両国の同盟関係を深めていくことを楽しみにしている」と語った。
ホワイトハウスは、両首脳が気候変動の抑制や新型コロナとの闘いで、多国間組織などを通じた協力について協議したと発表した。
また、バイデン氏は「二国間の特別な関係を強化し、欧米関係を再活性化させる」意向を伝え、集団的防衛と共通の価値観に対する北大西洋条約機構(NATO)の重要な役割を強調したという。
ジョンソン氏はバイデン氏が会談する初の欧州首脳となった。
バイデン氏は22日、カナダのトルドー首相、メキシコのロペスオブラドール大統領とそれぞれ電話で会談した。