[リオデジャネイロ 23日 ロイター] - 調査会社ダッタフォリャが22日に発表した世論調査によると、ブラジルのボルソナロ大統領の支持率が下落しているものの、同日発表された別のダッタフォリャ調査では、大統領の弾劾には過半数が反対の考えだった。
ブラジルは新型コロナウイルス感染第2波が拡大している一方、ワクチン調達が不足、政権への評価が急落している。
調査では、ボルソナロ政権を「悪い」または「ひどい」と評価した回答者の割合が全体の40%と昨年12月初めに行われた前回調査の32%から上昇した。「良い」または「素晴らしい」と回答した割合は3分の1弱。前回調査は37%だった。
フォリャ・ジ・サンパウロ紙によると、今回の支持率下落は2019年の政権発足時以来最も大幅となった。
ブラジル国民の間では、ワクチン配布ペースが遅いことへの怒りが強まっている。
保健省によると、23日の新型コロナによる死者は1202人で累計は21万6445人となった。感染者は880万人を超えている。
ダッタフォリャの調査は1月20─21日にブラジル市民2030人に実施、誤差は2%ポイント。