[ワシントン 25日 ロイター] - 米下院は25日、今月6日の議会乱入事件を巡るトランプ前大統領の弾劾訴追決議を上院に送付した。
上院は2月9日に弾劾裁判を開始する見通し。トランプ氏は有罪となれば、公職に就く資格を剥奪される可能性がある。
1月13日に行われた下院での弾劾決議では共和党から10人が造反し、支持に回った。上院民主党は、トランプ氏を有罪とするには共和党から17人の支持が必要になる。共和党内の保守派にはトランプ氏の根強い支持があることを踏まえると、ハードルは高い。
民主党のパトリック・リーヒー上院議員は25日、弾劾裁判の裁判長を自身が務めると明らかにした。
昨年行われたトランプ氏の第1回目の弾劾裁判では、憲法の規定に従ってロバーツ連邦最高裁長官が裁判長となった。ただ上院関係者によると、訴追対象が現職の大統領でない場合、上院議員が弾劾裁判を主宰することができるという。
弾劾裁判は、議会乱入事件の直前にトランプ氏が行った演説が支持者の暴動をあおったかどうかが焦点となる。
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