[東京 26日 ロイター] - 岡田直樹官房副長官は26日午後の会見で、菅義偉首相の体調に関連して、せきやのどの痛みなどの症状が出ているが、必要な薬を処方されており、公務に支障はないとの見解を改めて示した。
岡田副長官は、首相官邸の医務官が菅首相と相談し、必要な薬の処方を行っていると説明。せきやのどの痛み以外に「異常はなく、公務に支障はない」と語った。加藤勝信官房長官が別の会見で、菅首相が必要な検査を受けていると述べたことに関し、PCR検査も含まれるのかとの質問が出たが、岡田副長官は具体的な言及を避けた。
一方、首相官邸のツイッターで新型コロナウイルス用のワクチン接種に関するつぶやきが22日から始まったことに関しても質問が出た。26日に「承認申請中であるファイザー社のワクチンは、生産体制の強化を目指して、現在、工場の改修が行われており、3、4月以降徐々に生産能力が強化され、わが国の接種スケジュールに応じた供給がなされる見込みです」とツイートされた。
先行接種の対象である医療従事者向けのワクチンは確保されたのかとの質問には「2月下旬までに接種が開始できるよう準備している」と述べるにとどまった。
また、6月中に全国民向けとして1億4400万回のワクチンを確保することが決まったのかとの質問には「数量確保を目指すとの基本方針に向け、全力を挙げて取り組む」と話し、具体的なワクチン供給の日程や数量には言及しなかった。
(田巻一彦)