[ジュネーブ 26日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)は26日、米モデルナの新型コロナウイルスワクチンの推奨使用法を発表した。同時に緊急使用承認の手続き加速に向け、モデルナと協力していると明らかにした。
WHOのワクチンに関する戦略的諮問グループ(SAGE)によると、モデルナ製ワクチンの1回の投与量は100マイクログラム、もしくは0.5ミリリットルが推奨され、1回目と2回目の接種の間隔は28日が望ましいが、例外的な状況下で最大42日まで延長できる。
妊娠中の女性への接種については、データが存在しないため推奨できないとした。
モデルナ製ワクチンは、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンと同様に「メッセンジャーRNA(mRNA)」技術を使うもの。WHOで予防接種部門を統括するケイト・オブライエン氏は、ファイザー製が超低温保存を必要とすること以外は「極めて似ている」としながらも、「2回目の接種は1回目と同じものにすることを推奨する」とした。
英アストラゼネカとオックスフォード大学が共同開発したワクチンについては、ワクチン戦略的諮問グループが2月8日に会合を開き、推奨に関する討議を行う。ただこの予定は暫定的としている。