[シドニー 27日 ロイター] - オーストラリア連邦統計局が発表した第4・四半期の消費者物価指数(CPI)は前期比0.9%上昇し、予想(0.7%上昇)を上回る伸びとなった。
新型コロナウイルス対策の一環で導入された保育関連の補助金制度の終了やたばこ増税などが押し上げ要因となった。
CPIは前年比でも0.9%上昇。予想は0.7%上昇だった。
たばこ価格は11%近く上昇した。
一方、CPIの中銀トリム平均値は前年比1.2%上昇し、引き続き過去最低の伸び率にとどまった。豪準備銀行(中央銀行、RBA)は引き続き緩和策を維持するとみられる。
BISオックスフォード・エコノミクスのチーフエコノミスト、サラ・ハンター氏は「これまでの力強い景気回復にも関わらず、基調的な弱さは当面残る。労働市場が完全雇用を達成し、賃金に上昇圧力がかかるまではまだしばらく時間がかかる」と指摘した。
その上で「全般的に軟調で、衣服や住宅コスト、家庭用品、保育関連と通信を除いたサービスで価格が下がった」と説明した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210127T022648+0000