[ソウル 28日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は28日、韓国経済の年次評価終了後の声明で、新型コロナ禍からの景気回復を迅速にするには、さらなる財政支援と金融緩和が必要かもしれないと表明した。
IMFの予想する今年の韓国の経済成長率はプラス3.1%。コロナ関連の制限措置を徐々に解除することや輸出回復に支えられるとみている。2020年は1.0%のマイナス成長だった。
IMF代表団の責任者アンドレアス・バウアー氏は、韓国がよりしっかりとした景気回復を達成し、韓国銀行(中銀)の目標とする2%の物価上昇率に近づくには、一段の小幅な金融緩和が必要かもしれないと指摘。中銀が将来的に可能性の高い金融政策を提示することも、財政状況を緩和するのに役立つ可能性があるとした。
家計の債務急増が続く場合には、金融システム全体のリスクを分析評価する政策を強化すべきだとの考えも示した。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210128T071521+0000