[ワシントン 28日 ロイター] - バイデン米政権は、キューバに対して強硬的な姿勢に転じたトランプ前大統領の外交政策を見直す。サキ大統領報道官が28日明らかにした。
サキ氏は「われわれのキューバ政策は2つの原則によって規定される。まず民主主義と人権への支持であり、これがわれわれの取り組みの中核になる。次に米国民、特にキューバ系米国民はキューバに自由の意義を伝える最高の外交官だ。だからトランプ前政権の政策を見直していく」と語った。
トランプ氏は2017年の大統領就任以来、キューバへの締め付けに乗り出し、米国人の渡航やキューバへの送金の制限を強化したほか、ベネズエラ産原油のキューバ輸出に制裁を科した。
こうした政策はキューバ系の多い南部フロリダ州で人気を集め、昨年11月の大統領選ではトランプ氏が同州を制する一因になった。