[ワシントン 28日 ロイター] - バイデン米大統領が住宅都市開発省(HUD)長官に指名したマーシャ・ファッジ下院議員は28日、上院銀行委員会の承認公聴会で、米経済の格差を縮小するために行動する必要性を訴えた。共和党議員を批判した過去の発言について、追及を受ける場面もあった。
ファッジ氏は、人種や経済力、教育、差別の歴史などの要因に基づいて、人々は時に異なる扱いを受ける必要があると強調。「全員を同じように扱うのは平等ではない。平等は公平な競争環境という意味だ」と述べた。「平等がいつも公平なわけではない」とした。
公聴会で野党共和党の議員らは、ファッジ氏がトランプ前大統領による保守派エイミー・バレット氏の最高裁判事指名を巡る昨年の審議で共和党を痛烈に批判した発言を挙げ、共和党と連携できるのか問いただした。
ファッジ氏は当時、バレット氏に賛成票を投じるつもりの議員、つまり共和党議員は「良識、道義心、高潔さがない」と批判し、「国の恥」だと非難していた。
ファッジ氏は今でも同じ考えか問われ、自分は時に情熱的過ぎることがあり、常に発言が完璧なわけではないとした上で「共和党議員と連携すると約束する」と述べた。
同氏はまた、家賃や住宅ローンの支払いを滞納している米国民を追加で支援する必要性に言及し、昨年終盤に承認された250億ドルでは十分ではないと語った。
「危機を和らげ、人々を崖っぷちから救うための支援を行うことが、長官としての最優先事項になる」とした。 OLJPWORLD Reuters Japan Online Report World News 20210129T002446+0000