[上海 29日 ロイター] - 中国共産党の機関紙、人民日報は、インターネット・プラットフォーム運営会社によるアルゴリズムの利用について、オンラインユーザーを保護するため、規制を強化すべきだとの社説を掲載した。
中国消費者協会(CCA)は今月、国内のインターネット企業が個人データを乱用し製品やサービスの購入を強要しており、消費者の権利を侵害していると表明していた。
人民日報は社説で、アルゴリズムを利用すればサービスのニーズをマッチングするコストを引き下げられるが、一部のプラットフォームは「アルゴリズムの不適切な利用」を通じて、プライバシーの侵害やウェブサイトへの誘導などに関与し、消費者の権利を侵害していると主張。
「総合的な監視システムを構築し、規則・規制に沿ったアルゴリズムの利用と消費者の権利保護を実現する必要がある」としている。
「アルゴリズムの規制を良心のみに頼ることはできない」とも主張。プラットフォーム運営会社は消費者よりも立場が強いケースが多いと指摘した。
中国政府は昨年、インターネット企業の独占的行為を防ぐ規則の草案を公表。電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングの独占禁止法調査にも着手している。