[シドニー 1日 ロイター] - 不動産コンサルタント、コアロジックが1日に公表したデータによると、1月のオーストラリアの住宅価格は4カ月連続で上昇し、過去最高を記録した。新型コロナウイルスの影響で都市部から郊外に引っ越す人が増え、地方の住宅価格が大幅に上昇した。
1月のオーストラリアの住宅価格は前月比0.9%上昇した。前年比では3.0%上昇した。2020年12月は1.0%上昇だった。
主要州都の住宅価格は前月比0.7%上昇、前年比では1.7%の上昇だった。一方、地方の住宅価格は前月比1.6%、前年比7.9%、それぞれ上昇した。
シドニーとメルボルンの価格は0.4%と、小幅な上昇にとどまった。ブリスベンとアデレードは0.9%、パースとホバートは1.6%、ダーウィンは2.3%、それぞれ上昇した。
コアロジックのリサーチ部門責任者のティム・ローレス氏は「住宅価格は新型コロナ前の水準を1.0%上回っており、指数は前回ピーク時の2017年9月よりも0.7%高い」と述べ、シドニーやメルボルンから郊外に引っ越す人が増えていると指摘した。
その上で、都市部から郊外への転出に加え、海外からの移住者の減少により、主要都市の人口は減少していると説明した。