[東京 2日 ロイター] - 茂木敏充外相は2日の閣議後会見で、政権を掌握したミャンマー国軍に制裁を科す可能性を問われ、「事態がどう推移しているか、しっかり見守りたい」と述べ、明確な答えを避けた。
バイデン新政権が発足したばかりの米国は、ミャンマーへの制裁を復活させる可能性を示唆している。日本は2011年の民政移管以降、ミャンマーの軍当局と関係強化を進めてきた。茂木外相も、日本とミャンマーで国軍のフライン司令官と会談をしている。
茂木外相は「民主化プロセスが回復するのがきわめて重要。同時に関係国との連携も意を払っていきたい」と語った。その上で、軍関係者と連絡を取り合いながら、民主化プロセスに戻るよう日本の立場を伝えていく意向を示した。
(久保信博)