[ワシントン 1日 ロイター] - 米上院司法委員会の民主党トップ、ディック・ダービン議員は1日、バイデン大統領が司法長官に指名したメリック・ガーランド連邦高等裁判所判事の承認公聴会を2月8日に開くよう共和党に求めた。
司法委員長に就任する予定の同議員は、現委員長を務める共和党のリンゼー・グラム上院議員への書簡で、司法長官人事の公聴会日程で与野党が依然合意できていないのは「遺憾」だとした。
その上で、9日から始まるトランプ前大統領の弾劾裁判とはぶつからないとして8日の公聴会開催を求めた。
これに対しグラム氏は、過去5人の司法長官候補の公聴会は2日間にわたり行われたと指摘し、1日では不十分だと主張。「司法長官承認手続きと前大統領の弾劾裁判を同時に進めれば、どちらにも十分な注意を注ぐことができない」として2月8日の公聴会開催を拒否した。
1月20日のバイデン大統領就任以降、上院はオースティン国防長官やイエレン財務長官などの人事を承認した。だが、委員会の運営を巡り民主党と共和党の調整が続く中、ガーランド氏の公聴会はまだ日程が決まっていない。